名前入りカセット博物館

特別コラム「ドラポケモン」のキセキ

特別コラム「ドラポケモンのキセキ」

活動ご報告

2018年4月5日~6日にかけて放送された『「名前入りカセット」であそぼう! いい大人達のゲームエンパイア超(スーパー)』内にて紹介された、名前入りの「ポケモンスタジアム金銀 クリスタルバージョン」、通称「ドラポケモン」が番組放送中に元所有者と思われる視聴者からコメントされるというミラクル奇跡な出来事が起こりました。

放送ダイジェスト

館長注目の保護カセットを紹介していると持ち主と名乗る視聴者からコメントがあり、ざわつく一同。

ドラポケモンをしっかり映して、確認してもらうと、持ち主さんから写真が送られてくる。

残念ながら、「ドラポケモン」そのもの写真はなかったが、筆跡が酷似していることは確認でき、何より他のポケモンも一回 間違えている(左列前から4つ目)という衝撃の事実も発覚。

そんなやりとりは交わされ続けるが、タイムアップで番組終了。
その後、いい大人達さんのブロマガにて追加情報を募集して頂きました。

現在までに公開されていた情報はここまで。

そして、ついに、下記の返答がいい大人達さん達あてに届きました。

以下に全文を転載いたします。

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いい大人達の皆様初めまして、いつも実況動画やチャンネル配信楽しませていただいております。

さて、この度お便りをお送りしたのは他でもなく、 先日4月の5日から6日にかけて放送されました『【新番組】「名前入りカセット」であそぼう! いい大人達のゲームエンパイア超(スーパー)』内にて紹介された 名前入りの「ポケモンスタジアム金銀 クリスタルバージョン」、通称「ドラポケモン」についてです。

実を言いますと、放送内でも出されました写真に写っておりますゲームカセットに書かれたゲームの名前は 私直筆のものではなく、私の弟が書いたものなのです。

弟がひらがなやカタカナが書けるようになった頃に自分でペンを取り出しゲームカセットの上に書いたそうです。 放送終了後、関さんが所持している「ドラポケモン」の画像を弟に見せますと「俺が書いた、間違いない」 とのことでした。(以下、その時のLINEでの会話)

私「しかし、なぜ2回もポケモンのカセットにドラって書いた」
弟「自分でも分からない。なんか書いちゃった。当時5歳の俺に聞け」

肝心のゲームの思い出なのですが、当時、私も弟もゲームボーイからポケモンスタジアムに 自分のポケモンを連れてこられるというのを知らず (初代ポケモンスタジアムは中古品でソフトのみの購入だったため64にゲームボーイのカセットを接続する「64GBパック」も家にはない状況でした)、 ポケモンスタジアムの中に最初から入っていたポケモンばかりを使っていた記憶があります。

しかしながら悲しいもので、ポケモンがリアルな映像でバトルする本作も明確なストーリーというものが無いためか段々と「飽き」が来てしまい、 いつしか遊ばなくなってしまいました そのような薄い思い出しかないドラポケモンですが、私も弟も大きくなり、 スーパーファミコンもNINTENDO 64もカセット達も埃をかぶるようになってしまいました。 そして今から3年前、私が大学生になり、一人暮らしを始める際に家の大掃除を行いました。

その時に埃をかぶっておりましたSFCも64もカセット達もまとめて近所のリサイクルショップに引き取ってもらったのです。

燃えないゴミとして捨ててしまうのはどうしてもできませんでした。 捨てるぐらいならば他の誰かの手に渡った方が私としてもゲーム達に対する罪悪感のようなものも薄れるものでした。 まさかその時に手放したドラポケモンが遠く離れた場所で他の人の手に渡っていたのには私自身も驚きではあります。

ただ、今回の放送の趣旨、「元の持ち主の手にカセットを返す」という件になりますと、 もう実家にもNINTENDO 64本体が無い状況でもありますので、 持ち主の手にカセットを返すという目的の達成に関しましては 申し訳ありませんが協力は辞退させていただきたく思います。

私の手元に戻って再び埃をかぶるよりも他の方の手に渡った方がカセットにとってみても良いのかもしれません。
(弟に「ドラポケモンのソフト返してくれるって人がおるんやけど要る?」と聞いたら、 一言「いらん」と返されました。)

名前入りカセット博物館館長の「関 純治」様にもその旨を伝えていただけたら幸いです。

これからのいい大人達の皆様のますますのご活躍を期待しております。

養分の1人「午(うま)の骨」より

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「いい大人達」 タイチョー様

お世話になっております、午(うま)の骨でございます。 日々の生放送や通常実況の収録等でお忙しい中でのご連絡ありがとうございます。

5日の放送では私が昔手放したゲームがほかの方の手に渡り、ニコニコ動画の生放送で撮され、 それを私がリアルタイムで視聴するという奇跡に出会えたこと大変嬉しく思います。

さて、先日私が送りました文面の公開に関してですが、問題ありませんので是非公開してください。 あの時放送を見ていた他の視聴者さんでその後どうなったのか気になる方も居られると思いますので。

以上よろしくお願いいたします。

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注意

本ソフト「ドラポケモン」は当サイトデータベースに未登録のソフトです。
当サイト内でソフトを検索しても見つかりませんのでご注意ください。

まとめ

名前入りカセット設立後、残念ながら、これまで持ち主の手に戻ったソフトは未だありません。
今回、これまで持ち主に近づいたとされる、ボンベルタの「ファザナドゥ」初山さんの「ゲゲゲの鬼太郎」を超える最も本人に近づいた出来事の顛末を公開させて頂きました。

番組中、午の骨さんは香川県在住とおっしゃっていましたが、そもそも、どうやって我々の所に辿り着いたのかが非常に不思議で興味深いです。
現在、ソフトの保護時に「どこで入手したか?」は記録していません。でも、少なくとも四国でソフトを買った事はないのはわかっています。
私は千葉県に住んでいるため、多くが関東圏内で買ったものですので、ゲームを全国的に扱うチェーン店が店舗を経由してきた可能性が考えられます。
近隣だと、関西エリアで保護したものあるので、そこでかもしれませんね。

さて、今回、午の骨さんとその弟さんは返却を辞退されましたが、ゲーム業界の大先輩とこの取り組みにの話をしていた時に「面白い!」という感想頂いた後にポロっと言ったことを思い出しました。

「でもさあ、関くん、いらないから、手放したんだよね?その人たち・・・。」

そうです、そうです。でもね。でもですよ。でも!
今回のしっかり手放したケースでない場合、例えば、単純になくした、仕方なく売った、友達に貸して帰ってこない(通称、仮パク)等で自らの手から離れてしまったソフトに戻ってきてほしいと願う人たちは、「いる」はずです。
いつか、そういった人とソフトとの再会を分かち合える日を信じて、この活動を続けていきたいと思います。

それでは、皆さん引き続き、当団体をよろしくお願いいたします。

2018年5月 コメント 館長

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